“2018年はれのひ事件”から考えるお店選びの極意って?!

このブログは

『一生に一度、晴れの日のお衣装で後悔したくない!

でも、どういうところにお願いしたらいいんだろう?。。。』

そう思い、お店を探している方に向けて書きますね。

 

2018年 成人式を騒がせた“はれのひ”事件

今年の年頭、世の中を騒がせた事件といえば
成人の日に突然休業、業務を停止した“はれのひ”

 

はれのひ株式会社は、神奈川県横浜市で
振袖の販売、レンタル、
着付け、フォトスタジオを運営していた企業。
2018年1月8日に突然休業し、
翌1月9日より全店舗を閉鎖し事実上の事業停止。
同年1月26日に横浜地方裁判所から
破産手続開始決定を受けた。
 ウィキペディアより引用
多くの方がこのニュースをご覧になり
さぞ驚かれたことと思います。
 

 
 

私も着物を生業とするものとして
わが目、わが耳を疑いました。
それほどショックでした。

 
 

ヘアメイクをして振袖を着せてもらい
成人式に向かう・・・
振袖を選びながら、ご家族みなさまで
きっとその日を楽しみにして
おられたこととと思います。

 
 

ところが、
なんの落ち度もないにもかかわらず

 
 

成人式当日になり突然、
振袖がない!
支度ができない!

 
 

被害に遭われたお嬢さま、
また、
お子さま、お孫さまの振袖すがたを楽しみにして
おられたご家族さまの
お気持ちは心中察するに余りあります。

 
 

一生に一度の“晴れの日”を
台無しにしてしまった経営者が問われる責任は
非常に大きいものです。

 
 

 

 
 

当然、
法律に基づき賠償されるべきだと思いますが、
被害に遭われた方にとっては
決して金銭で贖えられるものではないと思います。

 
 

もう二度とこんな事件が起こらないことを
祈るばかりです。

 
 

晴れ着である着物
衣装を担当する側に必要なのは覚悟だと思う

 
非日常の特別な機会に着る衣装。
 

着物でいえば・・・
  •  成人式の振袖
  • 結婚式で金屏風の前に立たれる親御さまが着られる留袖
  • 授賞式や表彰式、パーティーなどで着られる訪問着
  • 訪問着などお嫁入りで持たれる礼装の着物

 

 

 

特に礼装の着物は
お客さまにとっては
“人生の一大イベント”
“檜舞台”
で袖を通していただく衣装です。
 

和装・洋装を問わず、
特別な機会に着る衣装を生業にしているものに

必要なのは“覚悟”だと思います。

 
 

ここである有名なデザイナーさんの言葉を紹介しましょう。
お嫁さんが自分の妹だと思ってやっている。
一生に一度だから失敗は許されない
この言葉は、
かの有名なウエディングデザイナーの桂由美さんの言葉です。

 

特に『結婚式』は
仕事として携わるものにとっては何度かあることでも
 お客さまにとっては一生に一度のこと

 

『失敗は許されない
という自戒の意が込められた言葉には、
桂由美さんの並々ならぬ覚悟が見えます。

 
 

結婚式であれ、成人式であれ
お客さまにとって
晴れの舞台で存在をより引き立てる装い
であることはもちろん大切です。

 

ただそれはあくまでも、
お客さまが衣装で恥ずかしい思いを
されないということが前提です。

 

ましてや、
大事なセレモニーの成人式当日にお客さまのお衣装が無い・・・
なんてことは言語道断!

 

どんな事情があったとしても
絶対にあってはならないことです。

 
 

桂由美さんの言葉通り
覚悟の無い人間は
成人式や結婚式、表彰式、叙勲など
お客さまの一生に一度しか無い 輝かしいセレモニーの衣装に
携わるべきでは無いという意見に、私は全く持って同感です。

 

 では、何を重視してお店を選んだらいい?

着物で晴れの席に出席する場合、
お店選びで大切なこと・・・

  • 立派なビルのテナント?
  • お店の内装が立派?
  • お店のお姉さんがキレイ or イケメン揃い?
いやいやそうではありませんね!

 

『〇〇○なら大丈夫!』と言われるお店かどうか?

 

つまり、
お店に対して信用があるかどうか?です。
 
 
ちなみに
信用とは、過去の実績に対しての評価のことをいいます。
信用があって信頼関係が生まれるのです。

 

そういう面から考えて候補にあげるなら2つのタイプのお店があります。

 

呉服店・着物専門店

 

まずおすすめするのは
着物・呉服専門店

 

 

基本的に、
お店の創業が振袖販売・レンタルのお店ではなく、
もともと着物を専門に扱うお店
その一環で振袖も扱っている・・・
というようなお店です。

 
 

特にその土地で何代にもわたり
何十年、もしくは100年以上 商いをしているというのは

 

地域の方から信頼され、
そのお店の暖簾に信用がある証拠です。

 

 

 

そのようなお店は 個別対応力が高く、
お客さまとの関わりを非常に大切にしているお店が多いので

 

おばあちゃん
お嬢さん
お孫さん
ひ孫さん
親子3代・4代に渡ってのお付き合いがあったり・・・
ということも珍しくありません。
 

 
 

特に、
地域に根ざし
地域の方と関わりが強いお店の経営者は
とにかく信用第一と考えます。

 

その地域に暮らして、
地域の方と深い関わりを持っている分、
『ダメになったら逃げてしまおう・・・』
『いい加減にやっていてもなんとかなる・・・』

 

なんて自己本位な甘い姿勢で
数十年〜100年、それ以上
お店が存続することはありえません。

 
 
特に成人式当日に

店があいていない・・・
お店のひとがいない・・・
お金を払ったのに衣装がない・・・

 

というトラブルはまず考えにくいと思います。

 
 

ただ、
お店により扱う商品や得意分野は千差万別。
気になるお店があれば 実際に訪ねてみて、
     

  • お店の雰囲気
  • 扱っている商品
  • 店員さんが相談できそうな雰囲気か?

 
など様子を見てみることが大切ですね!

 

 

 

百貨店(デパート)

 

次に百貨店(デパート)
こちらも信用第一
 

 

以前は
お嫁入り道具で持ったきた着物のたとう紙の印が
○越とか高○屋とか○坂屋など
有名デパートのものであれば一目置かれた時代がありました。

 

百貨店の創業が元をたどれば呉服店だったりと
着物と百貨店は深いつながりが・・・

 

今でもなお、
百貨店の社会的信用・ブランドは大きなものがあります。

 

こちらも
お金を払ったのに商品がもらえない・・・
お店がもぬけのからだった・・・
ということは考えにくいです。

 
 

ただ、
利用したいと思っても
ある程度の都市部にしか店舗はありません。
 

 

また最近では、
業績不振から呉服販売事業から撤退する百貨店も増えました。

 

特に地方では
近くのデパートなら安心!と思って訪ねてみたら
すでに呉服売り場自体がなくなっていた・・・
なんてことがあるかもしれません。寂しいことですが。

 


どんなシーンであろうと
自分にとってもご家族にとっても
かけがえのない思い出ですよね。
人生の檜舞台を飾る衣装は特別なもの。

 

だからこそ、
私たち専門家を上手に利用して
彩り豊かな人生を送っていただければ
こんなに嬉しいことはありません!

 
 

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