【解説】分かりにくさNO.1アイテム “伊達締め”ってナニ???

お客さまからもよく伺うのですが、
着付けに使う和装小物って。。
分かりにくいですよね(笑)

3分でわかる!
ゆかたの着付けに必要な7アイテム

 

それもそのはず!

着物を着なければ
和装小物なぞ日常生活には
全く必要ないものなのです。

 

上記のブログにも書きましたが
特に伊達締めは
言葉で説明するには
分かりにくさNO.1

 

このブログは伊達締めについて
詳しく解説したいと思います。

 

そもそも、伊達締めとは・・・

『伊達締め』は『だてじめ』

と読みます。

 

衿もとの着崩れを防ぐために
紐の上にあて、
衿(えり)を固定するための道具です。

 

着物の着付けは

①布を身体に巻きつけ
腰ひもで固定する

②衿を合わせて
身体に腰ひもを巻きつけ固定する

 

身体に巻きつけた布の上から
腰ひもを固定すること
が基本なのです。

 

伊達締めは
その衿もとを固定した腰ひもの上に
締めます。

 

着すがたからは全く見えないのですが
着付けの要である衿もとをビシッと
決めてくれる縁の下の力持ち。

↑写真左:伊達締め/写真右:腰ひも

 

伊達締めは
幅が10センチ程度あり
身体に巻きつけて強めに締めても
圧が分散され苦しくない
のです。

 

一方
紐は身体に巻きつけて同じように
締めると・・・

“線”で身体に圧がかかるため
伊達締めよりも苦しく感じる
と思います。

 

紐だけではなく伊達締めを使う
というのは
身体に負担をかけないための
工夫なのですね。

 

 

伊達締めってどんなタイプがあるの?

伊達締めは素材形状は様々あります。

❶ 正絹本筑博多織
(しょうけんほんちくはかたおり)

 写真中央

絹製
幅10センチ、長さ2.2メートルの
幅広の布です。

  • よく締まり
  • 通気性がよく
  • かさばらず(厚みが薄い)
  • 前板のすべりが良い


という理由でオススメです。

 

❷マジックベルトタイプ  写真右

幅10センチほどで
全体がゴムベルトになっています。

マジックベルトが付いているので
背中でペタッと留めやすいです。

 

ただ、

  • 厚みがありかさばる
  • 通気性が悪く ムレる
  • ゴムのため締めすぎると苦しい
    というデメリットも・・・

 

特に

  • 汗かき
  • あせもになりやすい方

にはオススメしません。

 

❸メッシュタイプ 写真左

ゆかた用に手軽に作られたものです。
ムレにくいようメッシュになっています。

プラスチック感が強く
ゴムベルトタイプほど伸縮性がないです。

 

ちなみに価格は
メッシュ < ゴムベルト< 正絹本築博多織
の順です。

 

いったい どれが使いやすい?

オススメしたいのは

❶ 正絹本筑博多織

が一番メリットが多くオススメです。

特に

着物と長く付き合っていきたい

という方には

ぜひこちらを揃えていただきたいです。

 

逆に

❷❸は

『一度しか着ないかもしれない』

『ゆかたしか着ないかも・・・』

という方にはお値段も手軽でいいと思います。

 

❷マジックベルトも手軽でいいのですが、

長襦袢の上、

着物の上、

2本使います

 

そのことを考えると

  • かさばること
  • 通気性がよくないこと

 

この2点がネックになります。

 

私は15年ほど、
❶ 正絹本筑博多織を使っています。

 


いかがでしたか?

言葉で説明するには

分かりにくさNO.1アイテム

伊達締め

 

衿もとをキレイに決めてくれる

着付けには欠かせない小物です。

 

小物もそれぞれ役割があるので

役割を知って、自分の身体に合うものを選べると

着付けは格段に快適になります。

 

まずはご自宅にいくつかあるものから

いろいろ試してみてくださいね!

 

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