“かわいい”だけはもう卒業! 40歳からスタートする“大人のゆかた”の極意

『夏のゆかた姿っていいな・・・』

と思うけど、

『ゆかたってなんだか若い子たちが

花火やお祭りに着るもの』

というイメージがある・・・

 

『ゆかたを着たくても

大人になるとなんだか着づらい気がするなぁ〜』

 

これは実際にお客さまから伺うお話です。

 

そう思ってゆかたを諦めてしまうのだったら

モッタイナイ!

 

大人は大人なりに

いや、

大人だからこそ着こなせるものがあります。

 

でも、

若い頃のゆかたをそのまま着るでは

大人の雰囲気を演出するのは正直、難しい・・・

 

いったい、何をどうしたらいいの?

と考えあぐねている方にむけてブログを書きますね!

 

大人ゆかたに必要なエッセンスとは?

大人のゆかた姿に大切なエッセンスはズバリ

雰囲気です。

 

年齢を重ねると

あの人は雰囲気のある人だね

という表現をすることがあると思います。

 

雰囲気とは・・・

その場やそこにいる人たちが自然に作り出している気分。
また、ある人が周囲に感じさせる特別な気分

ムード。

(例)「家庭的な雰囲気の店」「職場の雰囲気を壊す」

  「雰囲気のある女優」

デジタル大辞泉より

ここでいう“雰囲気”とは、

『雰囲気のある女優』の“雰囲気”です。

 

『雰囲気がある』とは

美人とかキレイだとか表面的なものではなく、

どことなくその人の内面

醸し出されている様子を指す

または

その人を取り巻く気配を指す

褒めことばですね。

 

40代でいうと

  • 吉瀬美智子さん
  • 麻生久美子さん

 

50代では

  • 樋口可南子さん

 

想像していただくと

なんとなくイメージしやすいのではないかと

思います。

 

お美しいのですが

ただ美しいというわけではなく

自然体で奥行きが

感じられるような佇まいがあります。

 

大人になってからの着物すがたに必要な要素は

この雰囲気や佇まいです。

 

あくまでも“雰囲気”なので

ご自身の内面が漂うようなイメージを目指して

ゆかたを着ていただくと

若い方には真似ができないような着こなしが

できます。

 

“雰囲気”美人は40代からスタート

この雰囲気って・・・

20代30代前半の若い頃は。。。

なかなかでません(笑)

 

雰囲気よりも

目で見て分かりやすいこと、

肌がきれい、スタイルがいいなど

若さゆえの女性としての美しさなどが

当たり前ですが際立ってしまうのです。

 

それが、

40代・50代になってくると

女性としてのわかりやすい美しさよりも

一人の人間としてのあり方や考え方、

人間性などが

魅力として際立ってきてしまうのだと思います。

 

 

誰しも

いまの年齢になるまで

嬉しいこと・楽しいこと・幸せなこと

ばかりではなく、

悲しいことや辛いこと・悔しいことや

自分自身の中での葛藤や混乱など経験してこそ

“いまの自分”があるのだと思います。

 

それまでの様々な経験や感情が昇華され

自分自身を受け入れることができて

精神的にも落ち着いた頃、

“その人の内面”=“雰囲気”の兆しが見えはじめるの

が40代なのだと思います。

 

若い方が着てみると地味に見えたり

雰囲気がなくなってしまうようなものがあります。

 

しかし、

大人の女性が着てみると

着る人とゆかたが

まるでお互いのイメージを引き立てあうように

素敵に着こなせることが多いです。

 

大人だからこそきこなせる
雰囲気を引きたてるゆかたとは?

ここでは大人だからこそ着こなせる

柄や色をピックアップしたいと思います。

次のポイントを目安に選ぶことが

大人ゆかたの極意です。

 

  1. 生地が上質
  2. 抽象的な図案
  3. デザイン化された意匠
  4. 図案が大胆だったり、配色が落ち着いたもの
  5. 染料のにじみなどを利用した染色
  6. 草木や鉱物などを原料とした
    天然染料を使った染めもの
  7. 機械による大量生産ではなく、
    職人さんによる染めや絞り

 

要は、

素材も加工も

上質なものが着こなせる

ということですね!

 

① 絞りゆかた

  • 染料のにじみで柄を表現しています。
    職人さんの手仕事(素材:綿麻)

 

 

  • 婦人画報2016夏号で吉田羊さんが
    色違いを着用(素材:綿麻)

 

 

② 染めゆかた

  • 本藍染ゆかた(素材:綿)

 

  • 型染め(素材:木綿)

 

  • 白地に大笹(素材:綿)

 

  • 江戸琳派の絵師・鈴木其一の『朴に尾長鳥図』をイメージした図案(素材:綿)


いかがでしたか?

着物は

着る人の内面が表現できる衣裳だと思います。

 

素材や染料、加工(染め方)が上質なものほど

チカラがあり、存在感があります。

 

その分、

着る人にもそれらを受け止める度量が必要です。

 

着る方とゆかたが

お互いに響きあう要素があるからこそ

内面の魅力=『雰囲気』が出てくるのだと思います。

 

大人のゆかたはぜひ雰囲気美人を

目指してくださいね!

 

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