松は『◯◯◯』を待つの 『まつ』⁉︎ 意外に知られていないおめでたさ最大級を表す「松」の意味!
おめでたい柄の代表格 松竹梅
「松」はその中でももっとも格の高い柄として知られています。
松の図案は、結婚式やお正月などおめでたさが最大級のシーンで登場することが多いのですが、
それがどうしてなのか???ということはあまり知られていません。
このブログでは「松」がなぜおめでたい場面で重宝されるのかをお伝えしたいと思います。
松は『◯◯◯』を待つの『まつ』⁉︎
この『松』というのは 日本人にとっては古来より非常に重要なアイテム。
松(まつ)は『神さまを待つ』の 『待つ』→『まつ』からきたものです。
なのでタイトルの◯◯◯には『神さま』が入ります^^
新年の門松やお祭りの山鉾に松の神木を立てるのも
『かみさま、私はここにいます。 来てください!!!』
という人間から神さまにむけての お知らせでありアピールなのだとか…
つまり松の木は、神さまに来ていただくための目印であったり“よりしろ”だったりします。
着物の図案でも 『松』は一番と言っていいほど格調高い図案(柄)で、
おめでたい席に出席するための衣装に多く用いられます。
着物における松の図案あれこれ
松のような格調高い、重厚感のある図案の衣装はフォーマルの着物に多く描かれます。
このようなお衣装で行事に参加することは、お相手の方に対して
『私はこちらの行事を大変重くとらえています』 という意思表示でもあります。
- 絞りと刺繍の振袖
- 手描き京友禅の色留袖
- 品川恭子作 染帯『松韻』
私は昔から松の図案がとても好きです。松の図案でいいものをみるとたまりません!!笑
ただ、松のような重厚感のある図案をカッコよく着こなすためには、
着る人そのものにもその重さを受け止められる 『存在感』や『器』が必要だと感じます。
存在感や器というのはやはり年齢を経てさまざまな経験を重ねていかないと
得られるものではないのだと感じるようになりました。
結婚式の留袖に松の図案が多いのはおめでたい柄だから…という意味ももちろんありますが、
『子供や孫が結婚する』
それぐらいの年齢でないと 『松』という重厚かつ存在感やがある図案を着こなすことが難しい・・・
という意味もあるのだと思います。
着物の図案の持つ意味を知って、 着るシーンに生かしていくのも着物の楽しみ方のひとつですね!
大福屋のお正月
新年は1月3日より新春初売りとして営業いたします。
今年も『お正月は年神様を迎える行事』 という意味を自身が重くとらえリアルお餅の鏡餅が登場!
事務所の神棚にもお供えしました。
7日まではおもてなしの器もお正月らしく 『松』づくしにてお茶をご用意しております。
神様にむかって両手をあげております(笑)
一年の始まりをこのように迎えられますことは 大変ありがたいことだと思います。
いかがでしたか? おめでたい図案の『松』ですが
なかなかその由来は知られていないと思うので記事にしてみました。
意味を知って色や柄を選びができるようになると自分の思いを装いに込めることができます。
これは着物の楽しみの醍醐味だと思います^^
今年も充実した着物ライフを送っていただけるようしっかりサポートさせていただきます!