単衣のスタートはホントに6月!?

以前 “衣替え”についての基本的な
考え方を書きました 。

そこでは
『裏地のついていない仕立て=単衣
を着るのは6月から!』
とお伝えしましたが、

実は・・・
21世紀的☆衣替えは
単衣は5月からでOK‼︎

なので、
いま着ている単衣のきもの
5月と10月も着れますよ。

 

 日中の気温が上昇
単衣と袷の切り替えの時期は5月と10月

ニュースでも取り上げられていましたが
5月も後半になると30℃に届きそうな
“夏日”が何日もありましたね。

最高気温が25℃を超える日は
1977年5月後半 →5日間
1977年 6月前半 →9日間
2017年 5月後半 →11日間

40年前の6月前半と現在の5月後半の
気温を比べると圧倒的に現代のほうが
暑いのです。

10月も前半は5月と同じように暑い日が多く
なりました。

きものでも快適に過ごす

いま5月後半 25℃以上の夏日を
裏地のついた絹100%の袷のきものを着て
過ごすのは暑いです♨︎

きものには基本的な約束ごとがある
…とはいえ
やはり快適でなければ
きものを着る気にはなれませんよね。

せっかくきものを着ているのに
汗がダラダラ…
というもの 自分も周りの方も
気分のいいものではないですしね。

無理に我慢していると
体調を崩すこともあります💦

単衣にすると裏地分で2枚も削れるので
体感温度は ぐっと変わります。

また、
その分の重さが減り、軽やかさを感じるだけ
でも 気温とのギャップが少なくなります。

衣服としての実用性を考えると
天気や気温によっては
5月や10月の単衣はOKです。

とはいえ、一番大切なのはTPO

とはいえ、
あまりにも格の高い席や
ドレスコードをきちんと守らないと
いけない席では注意が必要です。

あと、
お茶やお香の会の場合も同様です。

自分より目上の方が原則を守って
袷を着ているのに
自分は単衣を着るというのは
礼儀を欠くことにつながります。

迷う場合は
先生やお相手の方にどのような装いをするか
を伺ったり、相談するということは
とても大切なことです。

自分自身が恥ずかしい思いをしたり
お相手にご迷惑をかけたりでは
せっかくのきもの姿が台無しに・・・(T-T)

5月と10月の単衣は
あくまでも“略式”ということを
心に留めておくと
迷ったときの判断の基準になります。

一方で、
プライベートなシーンであれば
自分の好みや快適性を優先しても
問題ないと思います。


いかがでしたか?

きものを
現代の気温や暦に合わせて着ていくことは
大切なことだと思います。

一方で、
きものの基礎的な知識や考え方を知って
おいたり、理解しておくことも
シーンや目的に合わせて自分の装いを
決めるために大切な要素になります。

ただ、
基本的な考え方に囚われすぎると
現代の生活できものを着こなしていく、
活かしていくことが難しくなってきたのも
正直なところです。

今後も
きものの基礎知識や基本的な考え方を
わかりやすく説明しながら、
いまの生活でそれらを現実的にどう生かして
いくのか⁉︎ をお伝えしていきたいと思います。

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